西洋医学では病気と診断されない「未病」とはなんだ?
                         西洋医学では「病気でなければ健康であり、健康でなければ病気である」といった二つに一つの二元的健康観があるのに対し、東洋医学では一元的健康観があります。健康のレベルは高い状態から低い状態まで段階的にあり、それが低下すると病気に至るというものです。
 実は、「未病」が日本で広く浸透したのは、近年になってから。きっかけとなったのが、1997年度版の「厚生白書」で「未病」という言葉が初めて取り上げられたためでした。未病が注目された背景としては、この頃から生活習慣病や心の病といった、生活を送る中で徐々に病んでいく人が増加したことが挙げられます。
 それら生活習慣病に対する予防医学への関心が高まり、この未病という東洋医学的な考え方が見直され、近頃では辞書にもこの未病が掲載されるまでになっています。
 軽いうちに異常を見つけて病気を予防する未病は、高齢化社会を迎えた日本においてこれからますます重要になっていくことでしょう。                    

 
                             
                                     
                                        



















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                