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天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

漢方や鍼灸は新型コロナなどの感染症にも効果があるのか

公開日: 更新日:

 このように昔から東洋医学では、感冒などの感染症への対処法や、急性症状や感染症に対する治療経験や深い考察が連綿と受け継がれており、さらにそれら古医書に残された疫病に対する漢方処方を研究考察し、現代に生かす研究成果も発表されています。

 現在、我々に大きな影響を与える新型コロナウイルス感染症に対しても、東洋医学では臨床研究や症例報告が進んでおり、中には漢方薬が重症化抑制に寄与できた可能性を示す症例も報告されています。コロナワクチン副反応の痛みや、コロナ後遺症の味覚・嗅覚症状に対して鍼治療の効果も指摘されています。

 北里大学東洋医学総合研究所の漢方鍼灸治療センターなどのように、倦怠感、頭痛、咳、呼吸困難、関節痛・筋肉痛、不眠、乾燥肌、脱毛、嗅覚・味覚障害などさまざまにおよぶコロナ後遺症に特化した専門外来を設けている施設も出てきています。

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