抜け毛が増えたかも…病気を心配すべき「薄毛」はある?

公開日: 更新日:

 原発性の自己免疫疾患は根本治療が難しいですが、甲状腺ホルモン剤を服用して症状を抑えます。ホルモンバランスが整えば症状がよくなることもありますが、半年以上の長い時間がかかることが多いです。

 そして「びまん性脱毛症」は併発する症状が見られず、採血検査でも指摘されないケースが多いです。しかし、抜け毛(1日100~200本が正常)が多いと感じたり、局所的ではなくまんべんなく地肌が透けて見えるようになって受診に来られます。原因としては、頻繁にブリーチを行って頭皮に負担を与えていたり、ダイエットによる栄養不足、ホルモンバランスの乱れが関係しています。

 日本皮膚科学会によると、発毛剤に使われているミノキシジルの成分が有効とされています。皮膚科であれば状態に合わせた濃度で処方できますから、病院にかかってみてもいいでしょう。AGAは内服薬によって2~3カ月で薄毛が治り始めます。3カ月たっても効果が見られなければ、他の病気の可能性があるので、相談してみましょう。

▽飯島隆太郎(いいじま・りゅうたろう)2015年帝京大学医学部卒業後、帝京大学医学部付属病院腎臓内科、帝京大学ちば総合医療センター第三内科(腎臓)に勤務。21年10月からおおふな皮ふ科院長、22年1月L&P Medical代表理事。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘