認知症のひとつピック病の患者が万引を繰り返すのはなぜ?

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 医療機関で教育を受けるのも効果的です。ピック病の方の場合、他の認知症と違って記憶力は保たれやすい。クレプトマニアを対象に行われている「ピアカウンセリング」に参加すると、病気の種類は違っても共通の症状を抱える当事者同士で悩みや意見交換ができます。ピアカウンセリングを通して複数人と交流しながら自身の行為を振り返ると、社会性が少しずつ取り戻され、今後の万引抑制につながる可能性が高いです。

 それでも万引の頻度が減らずに困ったら、デイサービスの通所頻度を増やして普段よく行くお店と物理的に距離をとったり、かかりつけ医に相談して衝動性を抑える抗うつ薬を処方してもらうといいでしょう。

▽朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学医学部卒業、83年同大精神科、95年国立精神・神経センター武蔵病院、2001年筑波大学精神医学教授を経て、15年からメモリークリニックお茶の水院長、筑波大名誉教授、東京医科歯科大学特任教授を務める。

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