認知症のひとつピック病の患者が万引を繰り返すのはなぜ?

公開日: 更新日:

 医療機関で教育を受けるのも効果的です。ピック病の方の場合、他の認知症と違って記憶力は保たれやすい。クレプトマニアを対象に行われている「ピアカウンセリング」に参加すると、病気の種類は違っても共通の症状を抱える当事者同士で悩みや意見交換ができます。ピアカウンセリングを通して複数人と交流しながら自身の行為を振り返ると、社会性が少しずつ取り戻され、今後の万引抑制につながる可能性が高いです。

 それでも万引の頻度が減らずに困ったら、デイサービスの通所頻度を増やして普段よく行くお店と物理的に距離をとったり、かかりつけ医に相談して衝動性を抑える抗うつ薬を処方してもらうといいでしょう。

▽朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学医学部卒業、83年同大精神科、95年国立精神・神経センター武蔵病院、2001年筑波大学精神医学教授を経て、15年からメモリークリニックお茶の水院長、筑波大名誉教授、東京医科歯科大学特任教授を務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の大誤算!「私の悲願」と豪語の消費税減税に世論「反対」多数の謎解き

  2. 2

    「エプスタイン文書」名前記載日本人のジャニーズ“顧問歴”が波紋…ファンの擁護と芸能界に広がる影響

  3. 3

    国民民主の“お嬢さま候補”が運動員買収容疑で逮捕 自爆招いた強すぎる上昇志向と国政進出への執着心

  4. 4

    高市首相が国民を騙し討ち…選挙公約記載なし「定額働かせ放題」を施政方針演説に突如ねじ込み

  5. 5

    愛子さまの将来に影響を与える高市政権「皇室典範改正案」66歳の誕生日を迎えた天皇陛下は…

  1. 6

    国民が気付いた税収減の危うさ…衆院選“争点つぶし”の副産物「消費税減税反対24.9%」で最多

  2. 7

    大谷翔平のWBC“緊急登板”は本当にないのか?「(自分が投げると)絶対に言う」と栗山英樹前監督

  3. 8

    4月からフリー転身の岩田絵里奈アナに立ちはだかる 「日テレ出身」の不吉なジンクス

  4. 9

    高市首相「コラム全消し」炎上やまず…過去発言の“ほじくり合戦”まで勃発で完全裏目

  5. 10

    和久田麻由子vs岩田絵里奈 "女子アナサバイバル”の勝者はどちらに?