著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナ禍では職場での感染予防策が恋愛活動を活発化させる

公開日: 更新日:

 一般的に、家族と時間を過ごすことは、孤独感をやわらげ、精神的な健康状態を良好に保つと考えられます。そのため、孤独を強く感じる独身者では、恋愛関係を築くことが精神的な安定にとって重要な要素といえるかもしれません。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、さまざまな人間関係に大きな影響を与えました。人と接する機会が減少したコロナ禍では、独身者が孤独を覚える機会が増えたかもしれません。このような状況においては、未婚の人が積極的に恋愛活動を行った可能性もあります。そんな中、職場の感染対策と恋愛活動の関連性を検討した研究論文が、公衆衛生に関する国際誌に2023年2月16日付で掲載されました。

 この研究では、20~65歳の日本人労働者6486人が対象となりました。被験者に対してアンケートを行い、出張、社内会議、会食などの制限や、勤務中のマスク着用、在宅勤務の推奨、検温実施など、職場における感染対策の実施状況が調査されました。また、過去1年間における恋愛活動についてもアンケートが行われ、職場の感染対策と恋愛活動の関連性が検討されました。なお、解析結果に影響し得る年齢や職種、収入などの因子について、統計的に補正して解析されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘