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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

つボイノリオさんも公表…「前立腺がん」最新の放射線治療は週末2回でOK

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 この3つを満たせば、①監視療法が可能です。定期的にPSAを調べながら必要なタイミングで治療を行いますが、そのまま何もせず寿命をまっとうする方も少なくありません。「放置は不安」という方が、手術か放射線で治療を受ければ、ほとんど治ります。

 ただ、手術の場合、術後に尿漏れとEDになるリスクが高い。年齢的にEDは「関係ない」という方もいますが、尿漏れでパッドやオムツを余儀なくされるのは自尊心を傷つけられるのでつらいと思います。特に術後半年までに改善しない尿漏れは長期化しやすいので厄介です。

 放射線治療なら、尿漏れもEDも心配ありません。従来の放射線治療は平日は毎日、40回程度照射するのが一般的でしたが、ピンポイントに照射する定位放射線治療は5回で済みます。さらに進んだMRIと放射線を組み合わせたMR一体型リニアックは週末の土曜日に2週にわたって照射するのみです。子供が付き添うにもスケジュール調整が楽で、医師にとっては治療の過密スケジュールが減ったといいます。

 週末2回照射は東北大病院が国内で初めて1月から導入。仕事と治療の両立にはうってつけですが、設置費用の負担と診療報酬のバランスが病院としてはよくなく、普及していません。患者にも医療財政にもプラスですから、ぜひ普及してほしい治療法です。

 前立腺がんの根治を目指すなら、手術か放射線ですが、今後は放射線が主流になるでしょう。

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