腸内細菌の最大の敵は「薬」…不必要な多剤併用を避けて腸を整える

公開日: 更新日:

 特に現在の医療上の重要課題のひとつであるポリファーマシー(多剤併用)がどのように腸内細菌叢に作用するかを解明する上で重要な一歩となったと根来医師は言う。 例えば、同時に投与された薬の数が増加すればするほど、短鎖脂肪酸を産生する菌種が減少することが報告された。短鎖脂肪酸は、腸内の弱酸性化を保ち悪玉菌の増殖を抑えることで、便通を促したり腸の蠕動運動を活発にするなどの働きがある。

 そもそも加齢で腎臓や肝臓の機能が低下している高齢者の中には、異なる病気治療のために違った医療機関から同じ作用の薬を処方されることが少なくない。なかには薬の副作用を新たな症状と誤解して新たな薬が処方される「処方カスケード」もみられる。このため、高齢者は若者に比べて薬剤有害事象で入院する割合が7倍も多く、80歳以上の入院の7%は薬剤有害事象が関係しているとの見方もある。

「これらは、薬の副作用だけでなく第二の脳とも呼ばれる腸の機能を低下させ、必要以上に心身のバランスを崩す原因になっている可能性もあります。健康長寿のためには腸内マイクロバイオータを安定させるために、複数の薬を飲み続けている人は定期的にかかりつけの医師、薬剤師などに薬の相談をすると良いでしょう」 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そもそもWBCってどんな大会?日本がMLBの“金ヅル”から脱却できない意外な事情

  2. 2

    高市首相が石川県知事選の敗北にブチ切れ! NHK調査でも内閣支持率が下落…人気低下の兆しに隠せぬ「焦り」

  3. 3

    侍J大谷翔平が完全非公開&厳戒態勢の神宮球場でライブBP! 背景にドジャース側からの情報統制か

  4. 4

    「キンプリ」ついに解散状態へ! 永瀬廉の「個人FC」設立と「キントレ」終了の因果関係

  5. 5

    「リブート」で“覚醒”した永瀬廉が主演映画にかける切実事情 キンプリは“分裂3年”で「Number_i」と大きな差

  1. 6

    戸田恵梨香「リブート」出演で“新ファッション女王”へ 衣装&ジュエリーがSNS席巻、松嶋菜々子超えの存在感

  2. 7

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  3. 8

    高市首相が独断専行で原油高対策を猛アピール 国会審議そっちのけ予算案組み替えは“黙殺”の鉄面皮

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希が開幕ローテ入り決定 マイナー相手に7者連続奪三振で存在感示す

  5. 10

    アストロズ今井達也の侍J合流に現実味 キャンプ地は決勝T会場まで車で1時間、ルール&日程も問題なし