「心臓周辺脂肪」は命に関わる心臓病リスクをアップさせる
ただ、それでも心臓を守って健康寿命を延ばすためには、やはり心臓の周りに過剰な脂肪が蓄積することを避け、正常化する対策を講じたほうがいいでしょう。
■予防には生活習慣の改善が有効
心臓周囲脂肪が蓄積しているかどうかは、心臓エコー検査やCT検査を受ければ測定できますが、一般的な健康診断ではわかりません。気になる人は一度受診してエコーとCT検査を受けて把握しておくことをおすすめします。そうでなくても、健診で肥満や脂肪肝を指摘されている人は、心臓周囲脂肪もたまっている可能性が高いと考えられます。
心臓周囲脂肪の予防や対策には、まずは生活習慣の改善が有効で、やはり食事と運動が大切です。食べ物でいえば、たとえばトランス脂肪酸に注意しましょう。過剰摂取するとLDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らします。マーガリンやショートニングなどの加工油脂が使われたパン、焼き菓子、スナック菓子、揚げ物に多く含まれています。一方、青魚に多く含まれるEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸は内臓脂肪を減少させる可能性が報告されているので、意識して摂取するといいかもしれません。