のみ込む能力が残っている患者の嚥下訓練はどう進めるのか
ほかにも、パサつきがあったり粘度の高い固形物を食べた後には咽頭残留が起こりますので、ゼリーやとろみ水などの滑りのよい流動物を交互に食べる「交互嚥下法」などを実施したり、口の中の残留物を減らすために一口のみ込んだ後に、空嚥下を促す「反復嚥下法」を行います。さらに、患者さんがより安全にのみ込みやすくなるような動作や道具の工夫を試みます。
一方、自力ではのみ込めない=嚥下機能が重度に低下している患者さんは、回復のためにどのような訓練を実施するのか。次回、詳しくお話しします。
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