著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

週に1回のチーズで認知症を予防⁉ 8000人対象の日本の研究

公開日: 更新日:

 3年間にわたる追跡調査の結果、認知症の発症率はチーズ摂取群で3.39%、チーズ非摂取群で4.45%であり、チーズ非摂取群と比べて、チーズ摂取群で24%、統計学的にも有意に低下しました。

 この認知症リスクの低下は、高齢者1000人あたりで換算すると、3年間で10.6件の減少を意味します。

 論文著者らは「チーズには、神経細胞を正常に維持するうえで重要なアミノ酸や抗酸化物質が豊富に含まれており、これらの栄養素が認知症の低下と関連しているかもしれない」と考察しています。

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