(2)「不調」を我慢してはいけない…時間の長さが生活の質を下げる

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 男性でも同じことが起こる。夜間頻尿や残尿感があっても、「年を取ればこんなものだ」と受診を先延ばしにする。すると睡眠が分断され、日中の集中力が落ち、外出や人付き合いが減っていく。

 関口医師は、我慢が引き起こす連鎖をこう説明する。

「不調を我慢すると行動が減り、行動が減ると体を支える筋肉が使われなくなります。すると症状はさらに悪化し、気分の落ち込みも起こり“動けない理由”が増えていくのです」

 やっかいなのは、これらの不調が命に直結しないため、後回しにされやすいこと。だが命に関わらないが、人生に大きく影響する問題である。

 先の女性も、受診後すぐに大きな治療をしたわけではない。体の状態を確認し、生活の中での体の使い方を見直し、必要なケアを取り入れただけ。それだけで外出への不安は軽減し、少しずつ行動範囲が戻っていった。

「治療というと大げさに聞こえるかもしれませんが、実際には“調整”に近いケースも多い」と関口医師は言う。

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