(2)「不調」を我慢してはいけない…時間の長さが生活の質を下げる
「初期の段階なら、生活を大きく変えずに済むことも少なくありません」
それでも多くの人が我慢を選んでしまう。その背景には「恥ずかしい」「大したことではない」という思い込みがある。特に排尿や性に関わる問題は、男女ともに口に出しづらい。だが、その我慢がピンピンでいられる時間を削っていく。気づいたときには「できないこと」が増え、選択肢が減っている。これが、関口医師が危惧している点だ。
「年のせいだから仕方ない」という言葉は、一見すると自分を守る言葉に聞こえる。だが実際には、体との対話を止めてしまう危険な合言葉でもある。ピンピンコロリを目指すなら、我慢は美徳ではない。小さな違和感を覚えたときこそ、生活を守るための一歩を踏み出す時期なのだ。
次回は、こうした不調に対して体を“調える”という医療の考え方について、もう少し具体的に見ていきたい。 =つづく
(医療ライター・熊本美加)
▽監修:関口由紀 女性医療クリニックLUNAグループ理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学講座客員教授、中高年女性医療専門家、女性泌尿器科専門医。近著に「更年期からの健康寿命の延ばし方 ピンピン楽しく生きてコロリと死のう」(主婦の友社)。www.luna-clinic.jp




















