こんなに空気が吸えるんだ…小島可奈子さん睡眠時無呼吸症候群の手術を振り返る

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普段がいかに幸せか気づいた

 手術は全身麻酔で、気づいたら終わっていました。鼻は信じられないくらいの量の詰め物でパンパンに膨れ上がり、ストローのようなものが刺さっていて、辛うじて空気穴がありました。でも鼻血ですぐに詰まって、鼻呼吸はできません。そうなると口呼吸をするしかないのですが、喉の肉を切っているので、ただでさえ痛いのに口を開けていると乾燥が進んで激痛なのです。

 入院は最長でも1泊で、退院後も1週間はその状態を続けなければいけませんでした。少しでも味のついているものは傷にしみて、アイスクリームすら食べられません。味のないおかゆだけを鼻が詰まった状態で懸命にのみ込んでいました。

 痛み止めの薬のおかげで、鼻には大きな痛みは感じませんでしたが、乾燥による喉の痛みには効きませんでした。おまけに抗生物質で胃が荒れて、胃薬も処方していただきました。

 鼻の詰め物を取っていただいたのは手術から1週間後。しばらくは少量の鼻血が続き、鼻うがいで血の塊がどんどん出てきましたが、「こんなに空気が吸えるんだ!」と、鼻呼吸のすばらしさを実感しました。

 次第に痛みもなくなり、10日目ぐらいには普通に食事ができるようになりました。でも、喉にむくんで重だるい感覚があり、しゃべりづらい点はいまだに残っています。先生からも「若干の違和感は残ります」と言われました。

 入院や手術をすると、普段がいかに幸せか気づきますよね。私の痛みは一時的なものでしたけれど、どうしようもない痛さや苦しさを味わったとき、亡くなった父母のことに思いを巡らせました。「どんなふうに苦しかったのかな」って。

 おかげさまで、鼻の通りは絶好調です。でも口呼吸のクセが抜けなくて、意識しないと鼻で呼吸ができません。寝るときは口にテープを貼っています。

 主人によると「症状は以前の20%ぐらいになった」とのこと。朝のだるさや昼間の眠気もだいぶ改善されてきました。

 疲れが取れなくてつらい人は、一度、睡眠時無呼吸症候群の検査をしてみるといいかもしれません。

(聞き手=松永詠美子)

小島可奈子(こじま・かなこ)1975年、福岡県出身。97年に芸能界デビュー。写真集が話題になり、テレビのバラエティー番組やドラマ映画などで活躍。2008年には映画「泪壺」で主演も務めた。11年、結婚を機に福岡へ戻り、13年に第1子を出産。17年には健康食品の通信販売会社「Andyou.株式会社」を立ち上げ、代表取締役を務めている。

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