(10)「夢」を壊す生活習慣…脳の夜の仕事はどう変わるのか
「私も関わった、ハーバード大学の2015年のメラトニン研究があります。ディスプレーがメラトニンに与える影響を検討する研究で、その結果、就寝前に発光する電子書籍端末のディスプレーを見た場合、紙の本を読む場合と比べてメラトニン分泌が低下し、入眠が遅れ、翌朝の覚醒度が低下することが分かりました。また、レム睡眠のタイミングにも変化が生じました」
近年の研究では、スマートフォンディスプレーの影響は「青色光」だけでは説明できないことも分かってきた。画面を見ることで情報収集やSNS交流、動画視聴などにより脳が刺激され、心理的な覚醒状態が続くことも睡眠を妨げる要因になる。つまり、スマホは「光」と「情報刺激」の両面から脳を夜の覚醒状態に引き戻すのである。
ただし、最近の研究では、ブルーライトの影響を過度に強調することへの注意も示されている。画面から出る光の強さは、日中の太陽光や室内照明より弱い場合もあり、影響の大きさには個人差がある。重要なのは、夜間に強い光を長時間浴びないこと、そして就寝前に脳を興奮させる活動を避けることだ。


















