(10)「夢」を壊す生活習慣…脳の夜の仕事はどう変わるのか
もうひとつ、夢を乱す可能性がある習慣が「夜遅い食事」である。夜間は本来、体温や代謝を下げ、休息モードへ移行する時間帯だ。しかし、寝る直前に大量の食事をすると、消化活動が続き、深部体温や自律神経のリズムが乱れる。脂肪の多い食事では胃もたれや胃酸逆流によって睡眠が浅くなり、中途覚醒が増えることもある。
近年注目される時間栄養学では、何を食べるかだけでなく、「いつ食べるか」が健康に影響すると考えられている。夜遅い食事は体内時計を乱し、睡眠の質を低下させる可能性がある。
また、「寝酒」も注意が必要だ。アルコールは入眠を早める作用があるため、眠りやすくなったと感じる人は多い。しかし、睡眠後半のレム睡眠を減少させ、睡眠の構造を乱すことが知られている。結果として、夢を見るリズムや感情整理の過程にも影響する可能性がある。
睡眠不足やストレスが続くと、夢の内容にも変化が現れる。不安や恐怖を伴う夢が増えたり、逆に睡眠不足が解消された時に非常に鮮明な夢を見ることがある。これは、失われたレム睡眠を取り戻す「レムリバウンド」によるものだ。


















