動かない体を思うように動かせる ロボットリハビリ機器「HAL」の注目度
1クール後に効果がどれくらい続くかは、まだ研究で示されていない。松井医師の経験では3カ月ほどで落ちていくが、再開すると効果が早く出やすい。脳が一度学習しているためと考えられる。
「HALが対象となる病気の中には、薬物療法、遺伝子治療、細胞療法などの治療法が最近登場し、『有効な治療法がない』から『進行を抑えられる可能性がある』に変わったものもあります。薬とHALとの組み合わせによって、治療効果がより上がるとみられています」
HALの保険適用は現在10疾患。2016年に、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、先天性ミオパチー、筋ジストロフィーの8疾患、23年に、HTLV-1関連脊髄症(HAM)、遺伝性痙性対麻痺が加わった。脳卒中や脊髄損傷は現時点では保険の対象外だ。残念ながら、HALを導入している医療機関は少ない。導入していても、人手不足などで治療までに時間がかかる。
「HALのリハビリ治療を希望して来院される患者さんもいらっしゃいますが、当院の場合、だいたい半年待ちになっています」


















