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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

日経平均5万円突破でも…自分が持つ銘柄は上がらず、指数ばかりが上昇するカラクリ

公開日: 更新日:

 高市政権が発足後、こういった銘柄が「第二のアベノミクス」とか「サナエノミクス」などとハヤされ、狂喜乱舞している。

 日経平均への寄与度が大きいアドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)、そしてソフトバンクG(9984)などが急上昇し、日経平均を押し上げているのだ。

「上がっているのは、指数だけ!」「完全に流れから取り残されている」と恨み節なのである。指数だけが“一人旅”を続けている。

 それはまるでマイナー駅に取り残された“通過難民”のよう。急いでいるのに、まったく電車が止まってくれない。いったい自分の順番はいつ回ってくるのか。

 でも、賢明なシニアならば当然、分かっていることだろう。

 答えは「焦ってもしょうがない」である。それは取り損ねた回転寿司みたいな感じ。待っていれば、いずれ巡り巡って手元にくる。ちょっと干からびているかもしれないけど、着実に皿を取ることはできるのである。

「俺の銘柄を上げてくれ!」

 こうなったらどこでもいいから、とにかく叫ぶしかない。日頃のうっぷんを晴らすのだ。

 そうしたら、声は市場全体に響き渡るだろう。そのうち“こだま”が、自分の銘柄に止まってくれるだろう(たぶん)。

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