自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある
再協議後の会見で、藤田氏は「企業団体献金と議員定数削減は2つとも重要で、私たちは結党以来、ずっと言ってきた」と、方針転換ではないと主張した。
「議員定数削減は維新の公約ですが、他の項目を差し置いて『連立の絶対条件』としてこだわっているのは、維新が訴えている企業団体献金の禁止について折り合えないから。裏金議員の要職復帰が取り沙汰される中、自民と手を組もうとしている維新の『政治とカネ』に対する姿勢は世間から注目される。連立入りのために企業団体献金を巡り自民と手を握ったと捉えられかねない。別の落としどころを探るために、あえて議員定数削減を全面的に押し出したのではないか」(維新関係者)
国会議員定数は衆院が465人(小選挙区289人、比例代表176人)、参院が248人(選挙区148人、比例代表100人)。吉村代表は「衆院で50人削減する」との目標を掲げ、自民も受け入れる見通し。しかし、そもそも実現のハードルが高いうえ、首相指名に鼻息が荒いだけの高市総裁が本気で取り組むかは極めて怪しい。
■公明党代表は「あまりに乱暴」