正しい歯磨きと唾液がポイント 正月明けの「口腔ケア術」

公開日: 更新日:

 脱灰は虫歯の初期段階といえる状態で、歯が弱りつつある中高年に起きやすい。脱灰によりむき出しになった象牙質を、歯ブラシや冷たい水などが刺激すると知覚過敏を起こす。

「しかし、通常は脱灰が進行しても唾液が、細菌の作り出した酸を中和して洗い流し、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをします。それが『再石灰化』と呼ばれる現象です」

睡眠不足で唾液の質が低下

 ところが、一日中だらだらと飲食を続けていると、ただでさえ劣化している中高年の唾液の質はさらに悪くなり、分泌量も減っていく。結果、再石灰化が行われず、脱灰が進み、知覚過敏となる。やがては本格的な虫歯になってしまうのだ。

 しかも、正月休み中は夜遅くまで友達や家族などと話したり、テレビを見るなどして睡眠不足になりがちだ。

「口腔ケアの“守護神”である唾液は自律神経などに支配されていますが、睡眠不足だとそのバランスが崩れ、唾液はベタベタとして量も減ります。こうなると再石灰化はさらに難しくなり、口臭もきつくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性