著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「ゴルフ」「温泉」「ビール」の3点セットが脳卒中を招く理由

公開日: 更新日:

 救急車が到着した頃には、すでにAさんの意識はありませんでした。

 原因は脳卒中。救急搬送された先で緊急手術を受け、幸いなことに命は取り留めましたが、片足に軽いマヒが今も残っています。

 ゴルフは1ラウンド18ホール、約10キロ歩きます。糖尿病や高血圧など生活習慣病を抱えている人にとって、やり方によっては命取りになりかねないスポーツです。Aさんはプレー後に脳卒中を起こしましたが、プレー中に脳卒中や心筋梗塞を起こしたという話もよく聞きます。

 やや肥満のAさんは、脳卒中を起こした当時、血糖値、血圧、LDLコレステロールは基準値の上限ギリギリ。

 ただし、これらの数値はプレーの半月ほど前、春の健診で測った数値なので、もしかしたら基準値を超えていたかもしれません。

 睡眠不足に加え、汗をかいて体内の水分量が減っていたこと、さらに温泉で脱水症状になったところへビールを数杯飲んで、より脱水症状が進んだことが脳卒中の引き金になったのでしょう。

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