肝臓がん再発防止でエビデンスがある唯一の生薬「フアイア」とは

公開日: 更新日:

 漢方薬は積み重ねられた経験で生薬を組み合わせて用いるため、ほとんどにエビデンスがない。効能効果が複数あり、エビデンスを出しにくいという面もある。

「ところがフアイアは1000例規模の大規模研究で結果を出している。日本で保険適用の漢方薬でも、これほどのエビデンスのあるものはありません」

■米国、中国では薬として承認

 肝臓がんの画期的な薬としては、手術が困難な肝細胞がんに対する分子標的薬ソラフェニブがある。これは大規模臨床試験で肝臓がんの全生存期間を延ばすことが分かっているが、手術後の肝臓がんの再発抑制に関しては「十分な効果がない」との結果が出ている。つまりフアイアは、現時点では肝臓がん再発防止でエビデンスがある唯一の手段なのだ。なぜフアイアは、肝臓がんの再発を抑制できるのか?

「フアイアの免疫低下に作用する論文が発表されており、加えてフアイアは免疫亢進にも作用することが研究で明らかになっています」


 がんは、免疫低下で発症する。新型コロナをはじめとする感染症も免疫低下が関係している。一方、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患、リウマチや乾癬といった自己免疫疾患は免疫の亢進で起こる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」