著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

腱板断裂が疑わしい時はMRIを 診断がついたら断裂の程度を調べる

公開日: 更新日:

 MRIの有用性と普及から、近年では真ん丸のトンネル内に入る閉塞感からくるストレスを減らすため、「C」の字形に開口したMRIも登場しています。また、MRIの撮影可能な医療機器も広まってきています。

 MRIは時間をかけて1カ所を精密に調べる検査のため、全身を一遍に検査できません。左右の肩を同時に調べることも不可能で、片方だけになります。

 MRI以外では、超音波検査でも腱板断裂の診断が行えます。超音波検査の利点は、外来診察の場で手軽に行えることです。検査に向かない患者さんがいないことも強みです。

 費用は保険などにもよりますが、MRIがおおよそ5000円、超音波検査が1000円ほどです。腱板断裂はMRIや超音波検査でほぼ100%診断が可能です。

 断裂が判明したあと、次に調べることは断裂の程度です。腱板は4本の筋肉の総称ですので、4本中何本が切れているのか。少し切れただけか、大きく切れてしまっているのか。切れて使えなくなった筋肉がやせ細ってないか。断裂のひどさによって治療方法と見通しが変わってくるため、これらの見極めが非常に重要になります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず