著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「ウチ」と「ソト」の言葉を切り替えて相手の心をつかむ

公開日: 更新日:

 選挙演説は、「ソトのことば」である標準語で話すことが一般的。しかし、突然、宮崎県民にとって「ウチのことば」である宮崎弁を差し挟む。ウチ側の人間として宮崎県民のみなさんと一緒にやっていくという雰囲気をつくり出すことに成功しました。また、「ウチのことば」は、素の自分をさらけ出すということにもつながりますから、同じ属性の人から共感を抱かれやすくなります。

 言葉の切り替えで、聞き手の注意をひきつけるという特徴もあります。次の例を見てください。

A「暑いですね。汗が止まりませんね」

B「本当に暑いですよね。ビールが飲みたいですね」

A「いいですね。これが終わったら、どこか飲みに行きましょうか。おっと、そろそろ時間ですね。今回はお招きいただきありがとうございます。プレゼンテーションを開始いたします。今回のわが社の提案は……」

 お得意さんとのビジネスシーンで、プレゼン前までは社交的な口調で話していたのに、重要な場面になると、急にきっちりとした口調で話し始めるということがあると思います。

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