(1)心不全を合併する2型糖尿病患者は薬の選択に注意

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 1948年にスタートし、現在も継続している米国の心血管疾患抑制のための大規模疫学調査「フレミングハム研究」によると、糖尿病患者の心不全発症率は、そうでない人に比べて男性で2倍、女性で5倍に上ると報告されている。米国の3大健康保険システムのひとつの加入者を分析したところ、2型糖尿病の患者の心不全リスクは75歳未満で3倍、75~84歳で2倍に上った。

 なぜ、2型糖尿病患者は心不全を起こしやすいのか?

「従来は、合併しやすい高血圧や脂質異常症、あるいは喫煙習慣などが心臓の最も太い血管である冠動脈を詰まらせて心筋梗塞を起こし心筋が損傷、心臓の収縮機能が低下して心不全になると考えられていました。しかし、近年の研究で、直近1~2カ月の平均的な血糖を示すHbA1cが上昇すると心不全リスクが上昇することがわかり、心不全のある2型糖尿病には血糖依存性があることがわかったのです。これは心臓の細い血管、つまり毛細血管の内皮細胞障害により、心臓の拡張機能が障害される拡張型心不全が原因と考えられています」


■血糖コントロールを強化すればいいわけじゃない

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