加齢黄斑変性(3)緑黄色野菜に多い「ルテイン」で発症率が低下する
一方の「ゼアキサンチン」は脂溶性の天然色素でオレンジ色をしています。こちらも強い抗酸化力を持っているので活性酸素を除去してくれます。
ルテインを摂取すると、人間の体の中で代謝されて、フリー型ルテインとゼアキサンチンに分解されます。この2つのカロテノイドは化学構造は違うものの、非常によく似た成分となっています。黄斑部の中心にはゼアキサンチンが多く存在しており、周辺部にはルテインが多く存在しています。どちらも体内では合成できない成分です。
ゼアキサンチンを多く含む食品は、ホウレンソウやブロッコリー、とうもろこしやマンゴー、卵黄。それに中国料理でよく見かけるクコの実にも多く含まれています。「クコの実は目にいい」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ゼアキサンチンも食品で必要量を摂取しようとなると、大量に食べる必要があるのでサプリがおすすめです。
われわれの網膜にセットで存在しているルテインとゼアキサンチン。ですから多くのサプリでもこの2種類はセットで取ることを推奨しています。