(2)今年1月に発売…週1回基礎インスリン注射「イコデク」の実力

公開日: 更新日:

 インスリン注射が必要な2型糖尿病患者さんは、飲み薬との組み合わせも重要です。例えばメトホルミンやSGLT2阻害薬などと併用することで、血糖値のコントロールを強化できます。ただし、低血糖のリスクや副作用に注意しながら、患者さんの体質や生活習慣に合わせて治療を調整する必要があります。

 持効型にせよ超即効型にせよ、日々のインスリン注射は患者さんや家族にとって大きな負担です。これまでは1日1回の持効型インスリン(基礎インスリン)が標準的に用いられてきましたが、せめてこれが「週1回」になれば、QOL(生活の質)は飛躍的に向上します。

 この願いを実現したのが今年1月発売の「インスリン イコデク」(商品名アウィクリ(R))です。週1回の注射で1週間分の必要な基礎インスリン分泌量を補充する世界初の「基礎インスリン」注射です。

 この薬のメリットは単に注射回数が減るだけではありません。従来の持効型インスリン製剤と比較したONWARDS試験(6つの臨床試験で構成)において全体的に2型糖尿病の患者さんの血糖コントロールが良好で、安全性が高いと報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が