予後が悪い小細胞肺がん…新薬登場で生存率は上がるのか?

公開日: 更新日:

 まず限局型では、抗がん剤と放射線を同時に行った場合、生存期間中央値(患者の半数〈50%〉が生存している期間)が27.2カ月。次に進展型では、抗がん剤を2種類(シスプラチンとイリノテカン)投与する治療で、生存期間中央値12.8カ月。

「初回治療で効果が見られない場合、セカンドラインとして別の抗がん剤を用います。しかし、初回治療終了から再発までの期間が長い患者さんであっても生存期間中央値は10.6カ月。それ以外の患者さんでは6.8カ月という研究結果でした」

 治療薬の開発が進まない小細胞肺がんは、新薬が続々登場する非小細胞肺がんに、生存率が大きく引き離された。小細胞肺がんはステージ1でも5年生存率38%であるのに対し、非小細胞肺がんは74.6%。そんな中、登場したのが免疫チェックポイント阻害剤だ。2019年、小細胞肺がん(進展型)の治療薬として承認されたのだ。

 免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞によって働きを阻害された免疫細胞(T細胞)を再び働けるようにし、がん細胞を攻撃するものだ。進展型の患者に初回治療から免疫チェックポイント阻害剤を抗がん剤にプラスして投与することで、10~12%の人が5年生存を達せられるようになった。抗がん剤2種類で生存期間中央値約12カ月(前述)を考えると、大きく延びたと言える。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです