予後が悪い小細胞肺がん…新薬登場で生存率は上がるのか?

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 ただ、もっと高い効果を得られるのではないかという期待もあった。

「T細胞は、目印(MHC1)を頼りにがん細胞を見つけるのですが、小細胞肺がんにはその目印がほとんど、もしくは全く出現しない。かつ、小細胞肺がんの周りにはT細胞の数が少ない。これら2つの理由によって、5年生存率向上は10~12%にとどまりました。しかし、効果がゼロではないということは、免疫チェックポイント阻害剤で何らかの免疫が活性化して、がんが消失していることも考えられます。どんな人に効くかはわからないものの、約10%の人への効果を狙い、全員に免疫チェックポイント阻害剤を投与する治療が行われるようになりました」

■免疫細胞を引き寄せてがんをやっつける

 もっといい治療法はないものか──。昨年発売されたのが、免疫チェックポイント阻害剤とは違う作用機序を持った薬(一般名タルラタマブ)だ。二重特異性タンパク製剤という、簡単に説明すると「2つの腕(結合部位)」を持っている薬で、一方の腕はがん細胞に、もう一方の腕はT細胞に結合する。それによって小細胞肺がんの周りにT細胞が引き寄せられ、がんをやっつけるのだ。

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