渡辺剛〈後編〉24歳での海外移籍がブラジル戦、イングランド戦勝利の原動力となった(山梨学院大付高元監督・吉永一明)

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「一番強烈だったのが、2025年10月のブラジル戦」

 ──日本代表も2019年の初招集後、2014年アジアカップに呼ばれたものの定着できず、北中米W杯最終予選が終わった後の2025年6月以降に常連になった形です。

「以前は『大丈夫かな』とドキドキしながら見ていましたけど、今は『このくらいのプレーをしてやられたらある意味、しょうがないな』と思えるくらいの安心感を持てるようになりましたね。一番強烈だったのが、2025年10月のブラジル戦です。僕は中国にいたので深夜にリアルタイム配信で見ましたが、『相手がサッカー王国でも積極果敢に挑んでいくんだ』という姿勢が素晴らしかった。3月のイングランド戦もそうでしたけど、普段からフェイエノールトで主力を張っている分、萎縮したり、不安げだったりするところは一切なく、勇敢なプレーヤーへと変貌を遂げてくれて本当に頼もしいです」

 ──遅咲きですが、W杯では十分にやってくれそうですね。

「そうですね。剛はエリートではないし、挫折を繰り返してここまで辿り着いた選手。それは(山梨学院大高で)1学年下に当たる大然(FW前田=セルティック)も同じですけど、タフさと逞しさを持ち合わせていることを嬉しく思います。欲を言えば、2人が揃ってW杯のピッチに立ってくれれば理想的ですね。山梨学院の関係者も喜びますし、僕自身もそうなってほしいと願っています。剛と大然が日本の躍進に貢献してくれることを切に願っています」

(聞き手=元川悦子/サッカージャーナリスト)

▽わたなべ・つよし 1997年2月5日生まれ。埼玉・越谷市出身。J・FC東京下部組織から山梨学院大付属高に進学。MFからCBにコンバートされて頭角を現し、中央大を経て19年にFC東京入り。21年にベルギー1部コルトレイクに移籍。同1部ヘントを経て25年7月、オランダ1部の名門フェイエノールトに引き抜かれた。19年12月に日本代表初招集・初出場。3月の英国遠征2試合に出場した。身長186cm・体重78kg。

▽よしなが・かずあき 1968年3月17日生まれ。福岡・北九州市出身。福岡大卒業後、J鳥栖のコーチなど歴任。09年から山梨学院大付属高サッカー部コーチ。10年から監督。16年にJ甲府コーチ。17年から新潟シンガポール監督。J新潟の監督、新型シンガポールのGM、監督を経て現在は中国サッカー協会大連地区トレーニングセンターのトレセンダイレクター。

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