著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

作業効率が悪いときは時計の「運針速度」を速めてみる

公開日: 更新日:

 実験では、下記の3つの条件を用意し、キーボードを見ずにタイピングができる21~24歳の被験者6人に30分間の文章入力作業などを、日を変えてそれぞれの条件のもとでやってもらいました。

【条件1】時計の運針速度を遅らせて3分の2倍速にする
【条件2】時計の運針速度を変えない
【条件3】時計の運針速度を1.5倍速にする

 そして、その結果を調べたところ、時計の運針速度と作業速度に正の相関が見られたといいます。つまり入力文字数が【条件3】>【条件2】>【条件1】の順で多く、それぞれ約8%(約400文字)の作業量の変化があったというのです。ちなみに質においては、運針速度にかかわらず、有意な差はなかったそうです。

 また、時計の運針速度の変化に気づいても気づかなくても作業効率に変化はなく、また疲労度やリラックス度についても変化はなかったといいます。運針速度を変えるだけで、クオリティーを下げずに作業が早くなるというのは、とても魅力的な話ではないでしょうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ