ケアマネジャーに「勉強」が求められるのはどうしてか
練馬区には約600人のケアマネが在籍していますが、そのうち当院の存在は多くの方が知っています。しかし、当老健を知っているのは半分弱でした。そして、当老健に紹介するケアマネは約60人で、全体の1割です。そもそも、多くのケアマネは、患者さんを元気にして、自宅退院させるという老健リハ治療の存在を知らないのかもしれません。自分の担当施設が空いているから……といった理由だけで患者さんを割り当てるのではなく、どこの施設の、どのようなサービスを受ければ患者さんも家族も生活がより快適になるのかについて、しっかり勉強して情報や知識を身に付けたケアマネがよりたくさん増えていくことを期待しています。
ちなみに、人気のあるケアマネは多くの患者さんを担当しているものです。居宅ケアマネが1人で担当できる人数は、基本的な上限が44人、居宅介護支援費(Ⅱ)の算定要件を満たしている事業所のケアマネは49人までと決まっています。より力量のあるケアマネを探す際の目安のひとつになるかもしれません。
ただ、前回も触れたように、優秀なケアマネに担当してもらうには、患者さんや家族の側も“良質”であることが求められます。より良い信頼関係が築けるようにお互いに勉強や努力が必要です。