長寿研究のいまを知る 番外編(3)「この食べ物がいい」の常識が変わる

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 こうした「食事と生体反応の個人差」は老化研究にも広がっている。ハーバード大学の大規模研究では、地中海食を多く取る人ほどテロメアが長い傾向が確認された。テロメアは細胞の老化指標とされ、“老化速度”に関与する可能性を示唆している。

 2014年には4676人のハーバード大学の看護師を対象に、白血球のテロメアの長さと地中海食との関係を調べた研究が公表された。結果は積極的に地中海食を取った群はそうでない群に比べてテロメアが長く、4.5歳若かったという。テロメアとは染色体の端の保護キャップのようなもので、染色体が傷ついたりほつれたり、他の染色体とくっつかないような役割がある。細胞分裂のたびに短くなるため、細胞の寿命を測るカウンターのような存在とされる。

「2024年には、もっとも信頼性の高い手法で地中海食とテロメアの関係を調べた研究が報告されました。地中海食にはポリフェノールやビタミンといった慢性炎症などを抑える抗酸化物質が豊富であること、傷つきやすいテロメアが短くなる速度を遅くする可能性があることなどが発表されたのです」

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