著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

クスリの名前についている「アルファベット」にはすべて意味がある

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 次に「R」や「CR」「SR」、さらに「L」「LA」といったアルファベットがついているクスリは、いずれも長時間作用型のクスリであることを意味しています。日本語にすると「徐放性製剤」で、簡単に言うと、錠剤やカプセルからクスリの成分が溶け出す早さをコントロールすることで、「少ない服用回数で一日中効果を示すように工夫されているもの」になります。

 こういったクスリは通常1日1回ないし2回服用で済むので、万が一、1日3回で処方されていたとしたら、一度間違いではないか主治医に確認してみたほうがよいでしょう。

 近年、2種類の成分が1つになった合剤が増えてきました。こういったクスリにもアルファベットがつけられていることがあり、代表的なものとして「LD」と「HD」、「AP」と「BP」があり、どちらも含まれている成分の量の違いを表しています。前者はわかりやすく、「LD」はLow dose(低用量)、「HD」はHigh dose(高用量)といった感じです。

 クスリの名前につけられているアルファベットにはすべて意味があります。ここを理解しておくと、自分がそのクスリでどのような治療を行っているか、より詳細に理解できると思いますので、気になった方は一度薬剤師に聞いてみるとよいでしょう。

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