糖尿病はなんとかなる病気…「血糖トレンド」の把握が寛解に近づける

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 寛解になれば再発のリスクはあるものの、健康な人とほぼ変わらない生活を送れる。むろん、寛解にたどり着くのは生やさしいことではない。日本人の糖尿病患者の1~5%といわれている。ただし、これはすべての糖尿病患者を対象にしたときの割合。きちんと食事や生活習慣指導に従える患者に限っていえば、5~15%くらいが寛解となり、残りは寛解に至らずともインスリンや糖尿病の服薬の種類や量を大幅に減らすことができるなどのメリットがあるという。

 さらにはGLP1作動薬など、最新の治療薬が画期的で、専門的な診療機関での治療を行うことにより多くの患者が寛解している。薗田院長の体感としては、「肥満主体の病態であれば20%以上の方が寛解可能なのでは」と話している。

「寛解を目指すには治療の継続が必要ですが、治療のモチベーションを保つのが難しい。このとき『血糖トレンド』が大きな力を発揮します。どんなときにどこまで血糖が上がり、その状態がどのくらい続くのか、を可視化することで、患者自らが血糖値を下げる方法を模索し、行動に移す。そこで思い描いた結果が得られれば、さらに工夫を重ねる。血糖トレンドの把握はそうした良い循環を実現し、治療継続の大きなモチベーションとなるのです」

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