「子どもの便秘」親が知っておくべきこと(下)体質の理解と生活習慣の改善で症状抑制
「子どもにも処方できるIBSの薬はありますが(※参照)、大抵のお子さんは、体質を理解することと生活習慣改善で症状を抑制できます」
※子どものIBSによく使われる薬は便を出しやすくする「コロネル」「ポリフル」。大人のIBSで使われ、ストレスによる下痢に効果的な薬「イリボー」は、子どもを対象とした十分な有効性や安全性のデータがないため、推奨されていない(薬の名前は全て商品名)。
例えば、後述する「ストレス型IBS」であれば、「ストレスで下痢を起こしやすい体質なのだから、緊張しやすいテスト前などは睡眠時間をしっかり取って、消化の良い食事を心掛けよう」など対策を講じることができる。子どもの時にIBSとの付き合い方をしっかり身につけておけば、今後大人になってもIBSでつらい思いをすることがかなり減らせる。水上医師が行っている体質ごとの分類は次の通り。
【ストレス型IBS】
強いストレスで腸が過剰に反応する体質。どちらかというと便秘より下痢。腹痛も強い。平日と休日で症状が異なる。