「子どもの便秘」親が知っておくべきこと(下)体質の理解と生活習慣の改善で症状抑制
「久里浜医療センターに来院するIBSのお子さんをタイプ別に分けると、ストレス型IBSが約50%、腸管形態型IBSが約27%、胆汁性下痢型IBSが約25%、消化吸収不良型が約3%になります。このうちストレス型IBSは、下痢や腹痛がストレスを増大させ、そのストレスで下痢や腹痛の症状がひどくなるという悪循環を引き起こしやすい。また、消化吸収不良型は食後しっかりとトイレで便を出し切ることが有効で、そのためには適度な運動が役立ちます」
どの子どももやった方がいい対策は4つ。「バランスの取れた食事と十分な水分摂取」「ラジオ体操第1を毎日行う」「軽く汗をかく運動を週3回以上」「朝食後3分間、排便する努力をし、朝食後の排便を習慣化」。食事で取る食物繊維は、水溶性、非水溶性ともに満遍なく。排便時は、洋式トイレの場合、座る時に踏み台に脚をのせると便が出やすくなる。
「思春期以降のお腹が痛くなるタイプの便秘では、お腹持ち上げマッサージもお勧めです」
〈お腹持ち上げマッサージ〉
①あおむけ寝で膝を軽く曲げ、お腹の力を抜いてリラックスする