単なる運動不足ではない! 糖尿病の人の足腰が弱るメカニズム
つまり糖尿病による足腰の衰えは、単純に筋肉が減るだけではない。足裏で地面を感じる感覚、足趾で地面を捉える筋肉、体の傾きや動きを感じ取る平衡機能、そして転びそうになった瞬間に踏ん張る脚の筋肉など、複数の機能が低下することで転倒につながる可能性がある。
■治療と運動、どちらが先か?
では、足腰を守るためには、まず薬で血糖値を下げ、それからウオーキングや筋トレを始めるべきなのか。
「そうではありません。糖尿病と診断され、治療を受けている人は、薬などによる血糖管理と運動を並行して行うことが大切です。多くの糖尿病患者には、週150分以上の中強度以上の有酸素運動を目標とし、筋力トレーニングを週2~3回、連続しない日に行うことが勧められています。ただし、合併症の状態によっては、運動の種類や強度を調整する必要があります。運動療法は薬物療法の『後』ではなく、糖尿病治療そのものの重要な柱なのです」
ただし、インスリンや低血糖を起こす可能性のある薬を使用している人には注意が必要だ。運動によって血糖値が下がりすぎ、低血糖を起こすことがある。運動中だけでなく、運動後しばらくしてから低血糖になるケースもある。


















