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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「歯周病」が脂肪肝や糖尿病の原因に…遠隔医療の実証実験で気づいた

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 同時に、口腔内ケアの重要性に驚いたものです。当時、このメカニズムは十分に解明されていませんでした。最近、歯周病が全身にまで悪影響を与える疾患であることに注目が集まると同時に、脂肪肝・糖尿病と歯周病の関連性の科学的根拠が明らかになってきました。つまり、歯周病をコントロールすることで脂肪肝・糖尿病が改善する、逆に、脂肪肝・糖尿病を良くすれば歯周病も改善されるという関係にあるのです。

 繰り返しになりますが、歯周病菌が血管内に入り込み、マクロファージからの炎症性サイトカインの産生を促進します。その結果、血糖値を下げる働きを持つホルモンであるインスリンを効きにくくする(インスリン抵抗性)のです。すると血糖値は上昇し、脂肪肝・糖尿病が悪化することになります。同時に歯周病も進行していくという負のスパイラルに陥ります。血糖値を低下させるインスリンの働きが悪くなっているので、膵臓ががんばってインスリンを作り出すのですが、膵臓も疲労困憊し、ついにはインスリンの分泌がされなくなり、重症の糖尿病となってしまいます。

 歯周病は慢性感染症です。感染を引き起こしているのは、歯と、歯や歯ぐきの間にすみ着く歯周病菌です。歯周病も生活習慣病です。歯周病を起こしやすくする生活習慣とは、歯磨きなどの口腔内ケアがきちんとできていないこと、喫煙、あるいは糖分の多いものを好んで食べる、間食をするなどが原因となるのです。

 歯周病を治すことで、脂肪肝・糖尿病が改善されるなんて驚きですね。

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