前立腺がん手術後の深刻な尿漏れを改善する「人工尿道括約筋」とは?

公開日: 更新日:

再生医療も登場

 もちろん注意点もある。咳やくしゃみの際に瞬間的な尿漏れが起こることがあり、完全にゼロになるわけではない。自然排尿の機能は失われ、毎回ポンプ操作が必要となる。また、故障や感染による抜去リスクがあり、術後5年で20~25%に発生するとされる。故障時は新しい装置に入れ替えることが可能だ。

「重症で生活に強い制限を受けている人ほど満足度は高い。一方で自然排尿が可能な中等症では、慎重に適応を判断します」

 人工尿道括約筋は保険適用である。

 さらに、新たな選択肢として再生医療も登場しつつある。腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を抽出し、外尿道括約筋部に注入。約1年かけて括約筋機能の改善を目指す。治験では約4割に尿漏れの改善がみられた。軽症~中等症が対象で、がん再発リスクがないこと、放射線治療歴がないことなどの条件がある。

 人工尿道括約筋や再生医療に詳しい医師はまだ多くない。しかし、「もう治らない」とあきらめる必要はない。尿漏れは我慢するしかない症状ではない。適切な治療を知り、主治医と相談することが、生活を取り戻す第一歩になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  2. 2

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  3. 3

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方

  4. 4

    スピードワゴン小沢一敬 約2年ぶり活動再開のウラで見えた浜田雅功の「漢気」

  5. 5

    <第3回>力士とのセックスはクセになる!経験者が赤面吐露した驚愕の実態とは…

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希は結果が伴わない“自己中”で「生き残り」に崖っぷち【31日ガーディアンズ戦に先発へ】

  2. 7

    坂口杏里に必要なのは処罰より“保護”か? 300円サンドイッチ万引で逮捕…呆れる声から心配する声まで

  3. 8

    W不倫報道のNHK與芝アナ 現場で有名だったフェロモン取材

  4. 9

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  5. 10

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持