注目のがん放射線治療「BNCT」は効果が高く負担が少ない
「BNCTの場合、原則1回の照射で治療が完了しますが、BNCT以外の放射線治療は、正常な細胞へダメージを与えないように数十回に分けて照射するため、治療期間は月単位になります」
■頭頚部がんで保険適用、乳がんの臨床試験で好成績
ネックとしては、BNCTは現時点では頭頚部がんでしか保険適用ではない点。頭頚部がんのうち、従来の治療が困難な局所進行・再発がんが対象で、適用には条件がいくつかある。
「ただし、頭頚部がん以外についても、当院でやっている乳がんのように、複数のがんについてさまざまな病院で臨床試験が行われています」
悪性黒色腫、肺がん、肝臓がん、脳腫瘍、悪性中皮腫などだ。ホウ素を取り込める栄養供給ルートと、ホウ素を運ぶ薬剤があれば、中性子線を用いた治療は可能になるからだ。
江戸川病院では23年から再発乳がんに対してのBNCTの臨床研究を重ね、その知見を生かして、初発乳がんに対しても「切らずに治したい」など患者の希望がある場合、昨年から自由診療(全額自己負担※)で治療を開始している。


















