著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

病気にかかったとしても軽症にとどめることが重要…ワクチンの出番

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 ここで、「先に病原体を入れたら病気になるのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはご安心ください。ワクチンにはいくつか種類があります。病原体そのものではありますが、力を弱めた(弱毒化あるいは不活化した)もの、病原体の一部だけを使うもの、そして新型コロナウイルス感染症で話題になった遺伝子(mRNAワクチン)などがあります。

 最も新しいmRNAワクチンは、遺伝子情報をもとに短期間で設計・製造できるというメリットがあります。遺伝子とは病原体の一部を作るための“設計図”になるため、それを体内に入れることで病原体の一部を少しだけ作って免疫に覚えさせるという仕組みになります。いずれにしても、前もって細菌やウイルスに体を慣れさせておくための手段がワクチンなのです。

 高齢になるほど細菌やウイルスに感染したときに肺炎になったり、さまざまな病気が重篤化しやすい傾向があります。そのため、病気に「かからない」ことも大事ですが、病気に「かかったとしても軽症にとどめる」ことがとても重要になります。インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナなどさまざまなワクチンがありますが、年齢や基礎疾患によって勧められるワクチンは変わります。

 しかし、ワクチンにも副作用に相当する副反応はあります。注射した場所が腫れる、腕が痛い、だるい、発熱するといった副反応の多くは、免疫が働いているサインでもあります。息苦しさ、全身の皮疹などが急に出現した場合は、アレルギーの可能性があるため、すぐに受診するようにしましょう。

【連載】高齢者の正しいクスリとの付き合い方

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